※モブアリエロです
※リンカーンなので注意です!














引き倒された体が痛い。けれどそれよりも…、

「ッ、ぁ、あっ…やぁあーッ!」
「おいおいちっと声がデケェよ。聞こえちまうだろうが」

ああ、それともそういう方が好きか?
ゲラゲラと響く笑い声に悔し涙が溢れてくる。

「あーあ、泣いちまって可哀想に」

そう言う癖に後孔に埋め込まれた剛直の動きは衰えることを知らない。ぐぽぐぽと品の無い水音を立てながら粘膜を擦っていく。

「ひ…ッ!ぁ、そ、だ、めぇ…っ!」
「ハハ、こんな顔して何が駄目だよ」

髪を掴まれ無理矢理上げられた顔をベロリと舐められる。頬を這うぬるつく舌に背筋が震える。四つん這いにされた身体はガクガクと痙攣して言うことを聞いてくれない。

「さ、可愛い顔こっちに向けてくれるかな?」    

ニコリと優男然とした人物に微笑まれ潤んだ瞳を持ち上げると、そのまま顎を固定されて勃ちきった男根を喉奥まで突き入れられた。  

「ぅ、ぶ…ッん、ん、」

苦しい気持ち悪い吐きそうだ。 
熱い塊は容赦ない前後運動を行い、呼吸すらままならない。前も後ろも休む事無く自身を犯し、やがて思う様出入りしてからどちらも粘ついた白濁を内側に流し込んできた。

「ぅ、え…ゲホッ、っ、」

口腔に注がれた欲を地面へと吐き出すが、絡みつく独特の臭気はいつまでも自分の神経を蝕む。




(壺…壺一つ、だ)

壺一つ割ってしまっただけだ。納品するもので勿論安い物ではない…ないが、それだけでこんな扱われ方をされなければならないのか?



「んじゃ、次は俺な」
「ぁ、ぁ、も…ゃだ、ッ」
「んなツレねぇこと言うな、って!」
「ぃ、!、ィ…ッ、ぁああ!」

腰を武骨な大きな手で固定され、一息で挿入された長大な性器。

「あッ、ゃら、やらぁ…ッ!」
(やだやだやだ、奥きて…ッ、ぁ、深ッ、ふかいぃ)

中に出された精液が飛び散る程に激しく擦られ、ゴリゴリと前立腺をなぶられる。幾人もの男に開かれ遊ばれ続けた後孔はもはや快感しか拾ってはくれない。嫌だと泣き叫ぶ声には喘ぎばかりが混じり、それを楽しそうに見下ろす男達は悪戯に自身へと手を伸ばすのみ。

「呂律も回んねぇぐらい気持ち良いのか?ん?」
「ぁ…ッぅ、ぁ」
「質問にはちゃんと答えろよ」
「ひッぎ、ィ…ッ!」

言葉を掛けられつつぐるりと仰向けにされ、体内に埋まるモノの角度が変わったことに腰を反らせる。言葉をまともに発せずにいると、途端に横から伸びてきた手に自身の性器を強く握り込まれた。

「痛、ッあ!はな…離し、」
「ならちゃあんとそのお口で答えてみ?」

甘やかすように別の手が精液でドロドロになった髪を梳いてくる。顔に胸に腹に陰部に…身体中にたっぷりとぶちまけられた白濁の匂いにクラクラと脳が揺らされる。散ったソレを塗り込めるように無数の手が身体の端から端まで触れ蠢いていき、屹立した自身が震えるのが分かった。

「言っちゃいなよ、楽になりたいでしょ?」

クツリと上げられた口角と鈍く光る瞳。依然髪を梳く男が優しくも有無を言わせない口調を降らせる。

「ひ、ィ…ッ!」
「こっちも気が長くねぇんだよ」

ぐち、と性器を飲み込んでいる後孔に更に指が突き立てられた。侵入した指はギチギチとそこを押し広げていき、一瞬呼吸の仕方が分からなくなった。

「や、あッ…うごかさな…っぃ、うッ!」
「おら、とっとと言えよ」

歪む視界は暗く、空も見えない。



(もう、無理、だ)



「……っ、ら」
「ああ?」
「気、持ちい…か、らぁ」
(も、やだ、お願い)

動いて、イかせて、
ゴクリと嚥下する音がどこかから聞こえた瞬間、止まっていた景色が一気に動き出した。拘束されていた自身は離され、脚の間に体を落ち着けていた男は指を引き抜き赤く熟れた粘膜を黒々とした性器で犯し始める。その存在を誇示しながらまるで形を覚え込ませるように激しく深く突かれ、思わず死にそうな啼き声を上げてしまう。

「ィ、ひ…っあーッ!」
「確かに良さそうじゃねーの」
「あっ、そこ、あうっ…ゃ、ッぁああ」

満足そうに息をついて犯す男はやがて眉を顰め、そうして奥の奥まで性器を突き刺し射精した。断続的に噴きつけられる飛沫と肉棒の脈打つ熱に知らないまま自身も欲を吐き出していた。

「あはは、中に出されてイっちゃうなんてかーわいい」
「ぅ、あ…ぁ、っ」
「すっかり淫乱じゃねぇか」
「まだまだ付き合ってもらうからなぁ」

男達の笑い声を遠くに聞きながら、俺はゆっくりと意識を手離した。




***



「あらら、気ぃ失っちゃったね」
「あん?叩き起こすか?」
「まあまあ…この子処女だったんだしさ。今は寝かせといてあげようよ」

チラリと目を向ければ白く汚された哀れな少年の肢体がグッタリと横たわっている。可哀想だとは思うが馬鹿な子だとも思う。壺を駄目にした事など瑣末な事でしかない…それよりもそうした誰かに付け入れられるような隙を与えた事が何よりも。成熟しきっていない少年の肢体は面白い位に男達の劣情を煽った。

(まああんな顔してあんな声出されちゃうとね)

淫猥に雄を食む蕾は徐々にその固い様相を変え、艶やかなまでに花弁を散らした。高くも低くもない声は耳に心地よく、もっとと求め貪り尽くしてしまいたくなる。

(何よりあの眼はダメだ)

きらきらと輝く綺麗な琥珀の瞳が快楽にとろりととろけたあの瞬間…あの瞬間に体中を走った甘美な衝動はきっとずっと忘れられないであろう。

(無意識だからこそこんなに魅了されるのかな)

ねぇ、とそっと頭を撫で下ろす。



「君は男を惑わせる子だよ」


それが彼自身にとって不幸であれ、事実は変わらないのだ。



「可哀想で可愛い子…次はもっと俺とも遊ぼうね」


チュッと精液に濡れた唇に口付け、そういえば彼はキスをしたことはあるのだろうかと考えた。